長き逡巡の果てに (4'55")
〜 レイニーさんに 〜
− 昭和歌謡曲風 ちょっとジャズテイストも加味−
<創作〜作曲の動機>
作曲の開始は忘れもしない、2009年8月15日の深夜でした。岐阜の実家の居間で1人、眠れず悶々としててふと「曲でも作ってみようか」というノリで。
帰省したリラックス感のためか、ピアノに向かうとスルスルと。サザン桑田さんの顔を思い浮かべながら唸ってると(笑)、A〜Bまでメロディーが湧いてくるのに15分もかかりませんでした。
ところがその後が難産。例によってサビが盛り上がらないのですよ!!
そのまま10月半ばになり、その後半ばムリヤリこしらえたようなサビをつけて制作を始めてみたものの、どうも気持ちの中で盛り上がっていかない。去年(2009年)はとにかく仕事が多忙だったこともあり、この「断片」はかなり長い間作りかけで放り出していたのですが、12月の始め、手元のICレコーダーに以前入れていた音声メモが増えてきたのを整理していた時、その中のとあるコード進行(まあよくある下降進行ではあるのですが)が、この「断片」とうまく繋がることを発見、さっそくムリヤリのサビを削除(<これ結構勇気要りましたけどね)して、納得のいくサビと置き換えられたことでようやく気分も盛り上がり、その後なんとか脈絡のある1曲としてまとめあげることができました!
つくづく、メモは創作の重要アイテムだなーー、っと再認識した次第。
<制作の日々から学んだこと>
今回はピピピッとひらめいて作った!という曲ではなかったので、むしろ習作ととらえて、制作の中にこそ課題を見出そうと努力してみました。
ちょっと歌謡曲を意識したような雰囲気を出そうとしたり、サビで3つの楽器を絡めて遊んだりetc…といろいろやってるんですが、一番力を入れたのは
1'37"〜56”の、(たった)8小節のピアノソロです。
このHPの「コラム」で、以前ボヤいて以来約1年弱、EWで出会った敬愛する友人の1人・レイニーさんが今回は非常に強力で丁寧なサポートと指導をして下さり、大学時代からの憧れていた「ジャジーなピアノソロ」が、一気に夢から現実に近くなったかな、と思えるものができました!(もちろんまだまだ僕の消化不良・経験不足のせいで拙いソロではあるのですが)
コーダルとモーダルの発想,ガイドトーン,USTなどをはじめ、僕にとってはまさに「目からウロコ」だった知識・技能を本当にたくさん勉強させて頂きました!
今までの人生の半分以上の歳月をかけて追い続けてきた夢に、この1曲で何十歩も近づけました。感無量です。