ためいきまじりのHoliday (4'31")       
                           − POPS フュージョン系 けだるい感じ


    制作期間 … 2007年11月13日〜12月31日
           

<創作〜作曲の動機>

 以前「COLUMN」でも話題にさせていただいた"作曲の最強アイテム"(笑)こと、ICレコーダーに吹き込んでいた(<2007年の、たぶん6月初め頃)鼻歌のモチーフを発展させたものでした。たぶんこのアイテムから生まれた、初めての曲なんじゃないかと思います(^^ゞ 
 A〜Bメロまではスルスルっとできていたものの、サビがなかなか決まらず、かなり長い間放置していたモチーフでした。

 ところが11月に入って、ふと年内にもう1曲作っておきたいな、という気持ちがムクムクっとわいてきたのです。何せ、2007年は「純粋な新曲」はその時点で2曲だけだったので「オリジナルのものを作る感覚」というのが鈍るんじゃないか、とちょっと怖い気もしたんですよね。その時点でちょっと某所で「年内にもう1曲宣言」なんてことをしたこともあり、制作の方はいっちょ、
制作期間短縮をテーマにして作ってみよう!という意気込みで制作へと突入しました。

<制作の日々から学んだこと>
 ウーム…恥ずかしながら結果から言うと、制作期間短縮へのチャレンジ、このたびは失敗でした(--;)
 その原因はズバリ「サビをちゃんと決める前に制作を始めてしまったから」という、非常に初歩的なものです。
 実は当初、いつもとはやり方を変えて事前に「曲の設計図」みたいな表をしっかり練ってあらかじめ紙に書き出し、それを目の前の壁に貼って横目で見ながら作業する、という方法をとったこともあり、ピアノ・ドラム・ベース、この3パートは制作初日だけで9割方できていたのです。そこまでは順調でした。
 ところが、その次にギターのバッキングを入れていくと、サビがどうしてもその音色と雰囲気的に合わないように思えて、その後サビを全面的に作り替えるか、曲自体をボツにするか。そういう苦しい世界に入っていってしまいました。どうしても自分で聴いていて、サビが好きになれなかったんですよね。で、結局休日2回分を費やしたサビ部分とギターを全部消してしまい
(さすがにその時は「別名で保存」を活用しましたけど)、もう一度ピアノやアコギの音色1本で作曲のやり直し、という辛い決断をしました。
 制作しているうちにどんどん曲の世界が思わぬ方向へと発展していく、と言えば聞こえは良いのですが、制作期間短縮を狙ってやるのならば、その最大のポイントは「当初にしっかりとしたイメージと方向性を持っていること」、これに尽きるんじゃないかな…と、そんなことを再認識させられた気がします。


 とはいうものの、一方で今までに学んできたことが思わず役に立ってくれて、自分のささやかな成長を嬉しく思ったようなこともありました。特にギターの打ち込みにおける、自分なりのノウハウが少し確立できてきた気がしますね。具体的には、

  
・SC-88proのギターの場合、「リバーブ(#91)…45、コーラス(#93)…64、ディレイ(#94)…30」というのが、現時点では自分なりの
   「黄金比」的なモノになっている(みたいである)。


  
・カッティング的ギターのリアルタイム入力は、サスティンペダルの使い方こそが最大のポイント。データ量は多くなるがやむを得ないのでは。
   特に速いパッセージ(=チャララッ、的な細かい刻み)では、ペダルを離すタイミングこそが雰囲気を左右する。
   こういった、細かく刻むフレーズでは、テンポを40〜60ぐらいに落として作業すると良い。


  
・ギターは2本(2人)を想定した方が様になりやすい気がする。たとえばカッティング的なフレーズを入れる時は、逆サイドで「もう1人」に、
   目立たないように、ある意味隠し味的にアルペジオなどの違うパターンを「弾かせておく」と、カッティングの方が様になって聞こえる。

…とまあ、こんなところでしょうか。ちなみに上の文末にはそれぞれ「んじゃないかな」が隠れてます(笑)
  きっとたぶん、まだまだもっと凄い裏ワザが世の中にはあるのでしょうね…。

  

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