気まぐれなフルムーン (2'47")
− ボサノバ −
<創作〜作曲の動機>
投稿でお世話になっているサイトの方で、Mikaさん作の『海の見える街』を聴き、激しくインスパイアされて作った曲です。
この曲のサビにはじけるような感性を感じた僕は、何かそれまでとは違った創作のアプローチをしてみたいと自分なりに考え、事前に「曲のためのストーリー」を思い描き作ってみる、なーんてことを初めてやってみました。
《…甘えてきたり無視したり、日によってコロコロ態度の変わる女の子。
そんな彼女に振り回され、彼女の心の中を読み切れず、迷路の中にいる男。
そしてそんな二人は、どういうわけか月の出ている夜に出くわすことが多いのだった。
さて、この恋の行くえやいかに… 》
まあ、古いラブコメディーのような、ファンタジーのような、そんな世界ですかね〜(^^ゞ
サビメロとエンディングはもう、入魂の思いで書いたんですが、むしろ後半のピアノソロを「良いね」と言ってもらえることの方が多い曲です。
…ムム、ちょっとフクザツな心境(>_<)
<制作の日々から学んだこと>
昔からボサノバというジャンルは大好きだったのですが、なにせDTM作品となると自分の畑であるピアノ・キーボード以外のパートもちゃんと押さえておかないといけません。
この頃、作曲のハウツー本で「曲の雰囲気を決定的に左右するのはリズム、特にドラムとパーカッションだ」という記事を読み、リズムパートはある程度じっくり作り込んでやろう!ということを制作前から考えていました。
そんなわけで、この曲の制作を始めるに当たり一番最初にやったことは、手持ちのカセットテープからボサノバの曲をいくつか引っ張り出して片っ端から聴きかじり、使えそうなリズムをチェックしていくことでリズム隊(この曲では主にパーカッション)のイメージを固めることでした。
その後ピアノ、ベース、ギター…という毎度の順番で重ねていったのですが、やはり最初のリズム隊をしっかり固めておいたおかげで、制作中もバンド気分でノって取り組めたし、何より納得のいく世界を紡ぎ出すことができました。
今までの作品の中でも、ひときわ思い入れの強い1曲です。