琵琶湖サイクリングに初チャレンジ (2007年7月18日・水)

 自転車買った前後から憧れてた「琵琶湖サイクリング」。2007年の7月18日(水曜)に初めてチャレンジしてきました!
 以下はその時の記録でございます(^o^)
 ちなみに全ルートの地図はこちら

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 クロスバイクを購入して以来、ずっと憧れていた「琵琶湖サイクリング」。とりあえず一度、湖西の方を中心に走ってみたい!と思った。そこで第1回企画として日帰りの半周ルートを考えた。具体的には、スタートを長浜のあたりに設定し、そこから左回りでマキノ方面へ向かい堅田で左折、琵琶湖大橋を渡りきったあと、そこから最寄りの新快速停車駅・野洲をゴールにして走るというサイクリングルート。長浜〜野洲間を完走した後、野洲駅に自転車を停めておき体だけ電車で長浜のスタート地点まで戻り、それから車でもう一度野洲へ寄り自転車を拾って自宅へ戻る、というもの。

 前日夜「道の駅・近江母の郷」に到着、ワゴン車で車中泊。そして翌7月18日は6時ちょうどに出発。道路といい自転車といい、もういきなり最初から思いっきり快適。愉快な気持ちでスイスイ進む。あっという間に長浜駅も過ぎ、しばらく田園地帯を走り続けること約30分。やがて水際の広い道が左へゆったりとカーブしている開放的な道路へ。前方にかなり本格的な装備をしたロードレーサーの二人組が、取り外したタイヤを路上でメンテナンスしている。なんとなく仲間意識を感じたので、横を通過する際「こんにちは」と挨拶すると、向こうも「おはようございます」と笑顔で返してくれる。
 7時ちょうどに「道の駅・湖北みずどりステーション」で朝食を兼ねて休憩。
 その後2qも走らないうちに道路がグーッと右へドッグレッグ、やや内陸に入った景色へと変わる。単調な自動車道の側道をしばらく行くと「大音(おおと)」という交差点に。見ると小さな看板が電柱?に出ており、「琵琶湖ぐるっとサイクルロード(←だったと思う)」とあり、矢印が横断語に左折するように導いているので、それに従う。ところが!前方にだんだんと山が迫ってくる一方で、左に平走している自動車道はトンネルへと続いている。下調べが甘かったなあ〜と思いながら、左脇の民家にいたおじさんに、この先どうなっているのか尋ねてみた。するとおじさんが教えてくれたのは、自動車道へはこの家の前の道を通れば行けるが、トンネル内の側道は非常に狭くアブナイとのこと。一方で山道は少しキツイがそれほど長くなく、登ってしまえば景色は最高だし、下りが非常に快適だという。それじゃ、山の方へ行くか…と振り向くと、なんと!先刻あいさつをかわしたロードレーサーの二人が照れくさそうに我々のやりとりに聞き入っているではないか(笑)。彼らはちょっと笑って会釈すると、山へ向けてグイグイ進みはじめた。こっちは「初心者ですんで、まあテキトーに行きます」と、後から控えめに出ようとしたが、ここでチェーンが外れてしまい、3分ぐらいもたつく。実はこれが噂に聞いていた琵琶湖一周最大の難所・賤ヶ岳≠セったのだ…が、正直うちの前の長い上り坂に比べれば楽勝だった。
 さて山へもさほど苦労せず登り切ると、さっきの二人組は頂上で景色に見入っている。ちょっと景色に惹かれるものがあったが、あまり親しくなりいっしょに…などということになってもお互い気を遣ってしまい煩わしいだろうから、「お先にー」と一声だけかけ、またも横を通過。その後の下りはもう、ジェットコースター状態。そんな坂が終わりトンネルの前でななめ左前へそれるコースへ進むと、ほどなく交差点に大きな駐車場を構えるローソンが見えてきた。スポーツ飲料を補給しようと思いつき、休憩を兼ねて寄る。到着時刻は午前8時ちょうど。
 ここは「塩津浜」という交差点だった。ポカリを1本だけ購入しレジでお金を払っていると、なんとあの二人組も店の前にたどり着いたところだった。店を出たところで今度は向こうから声をかけてきた。「いや〜よく会いますねえ」と、どちらともなく声をかけ、軽く雑談。よく見ると二人のうち1人はやや太めのタイヤをはいたマウンテンバイクに乗っていた。「また会うかもしれませんね」と笑い合い、先に出た。
 しばらく進んで右折(前方が山で行き止まりみたいなのだ)。ここからは「国道303号線」である。どうやらさっきの道の1つ先の交差点で左に曲がり、この303に至るというのが正しいやり方だったようだ。やがて相当にきつい坂にさしかかる。さっきの賤ヶ岳よりよほどキツイ。なんとか登り切るとトンネル、そして下りきる。小さな橋を渡ったところで分岐点となり、例の小さな「琵琶湖ぐるっとサイクルロード」の看板は左へ進めとなっているが、前方にJR永原駅を発見。この駅は企画の段階で、スタートかゴールの候補にもしていたところだったので、思わず立ち寄り写真を何枚か撮る(ちなみにこの時点で8:25)。するとさっきの二人組がちょっとこっちに挨拶しながらシューッと分岐点を右へ進み、駅のさらに奥(北側)へ突っ込んでいってしまった。
(推測だが、彼らはその後たぶん303号線から161号線を経由してマキノ方面へ行ったと思われる)こっちはおとなしく「琵琶湖ぐるっとサイクルロード」の指示通りに当初の交差点を左折、民家のある界隈を数百メートル走り、やがて大浦という三叉路を右折すると、ついに待望の湖岸道路へ出た。湖西だ!

 少し暗い空、さびたガードレール、道を覆いそうな勢いで茂る両側の草木。独特の寂寥感が漂う。道路はやや狭めだが、車がほとんど通らない。湖を左に見ながらしばらく行くと、右側に洒落た造りのログハウスや別荘が次々に現れては消えていく。こんなところで静かにリゾートってのも悪くないな…とか思っていると、まるでキャンプ場のコテージのように配置されたログハウス群が綺麗な芝生の敷地内に点在している、という素晴らしい施設を見つけた。看板を見るとこれは「ロテル・デュ・ラク」というホテルらしい。あまりの美しさに思わず道路反対側にある公園で休憩、このホテル施設の写真まで撮ってしまった。


 5分ほどで立ち上がり、引き続き湖畔を走る。…残念ながらこの後しばらくして徐々に右ヒザがじわじわと痛み始めてきた。ちょっとどこかで停まってマッサージを…と思っていると、目の前に「左・湖岸道路」の看板のある交差点が。小さな川(石田川)を渡り、湖畔を目指す。
 近づいてくるとやがて湖畔沿いに走るもう一本の道が見えてくる。右下にはなにやら老人達がゲートボールをしている広場、そしてその奥には管理室のような小屋も見えた気がする。このあたりなら休憩出来そう…と思っていると、その湖畔沿いからまたロードレーサー。よくお仲間に出会う日だな…と思っていると、向こうがアッという表情をして、ニコッと笑いかけてきた。おお!あの二人組となんと4度目の"再開"ではないか。またまた橋のたもとで立ち話になる。そこで彼らが名古屋から琵琶湖を1周するために来たことを知る。彼らは「この時間なら、1周行けますよ!」と勧めてくれるが、まあ自転車買って1ヶ月の自分がそこまですると、明日仕事ができるか不安でもあったので、状況次第で、とだけ答えておく。そのままそこで右足のマッサージをするつもりだったので「お先にどうぞ」と見送る。二人組の後ろ側の人が「また、多分会うような気がしますねえ」と笑って走り始めていった。僕もそう思った。だが残念ながら、結局彼らとはこれ以降会うことはなかったのだ。
  ここで20分ほどじっくり休み、足もしっかりマッサージする。足、特にヒザの痛みは完全に取れなかったが、時計が9時半になったのを合図に再び出発。

 やがて古い町並みに入り、「竹生島ゆきのりば」という船着き場の看板が見えてくる。こういう施設が何より大好きなワタクシ56は、ドリンク購入も兼ねて立ち止まってみる。じっくり周りや中を徘徊&写真撮影。それでも6〜7分で切り上げ、10:10にはまた走り出す。









 それからは湖畔を中心に割合走りやすいコース。しかしいかんせんヒザの痛みが徐々に増してくる。時折気に入った景色のところで写真を撮ったりしながら進む。もう、完全なスローペースだ。しかしあまり止まってばかりもなあ…と思い始めた頃にふと目の前を見ると「道の駅・新あさひ風車村」の看板、そして大きな風車もこの時初めて目にとまる。しかし船着き場からまだ20分しか走ってない…(-_-;)…まあいいか。
イスに座りメールを打ち、水分を補給し、最後に売店に立ち寄ると「しょいめしにぎり」という、炊き込みご飯のおにぎり2つセットが200円で売っていた。持っていたミネラルウォーターと食べたのだが、その美味かったこと!これがパンでなく米のおにぎりだったことは本当にありがたかった!


 結局ここでは25分間滞在、10:55に出発。
 しばらく走り続けると、やがて湖畔のキャンプ場が現れ始めた。このあたり、湖西でも一番快適な場所ではないだろうか。いつの間にか雲が少なくなり、陽射しが徐々にきつくなってきていた。日焼け止めを塗る。
 しかし、どうもここらからサイクリングも「ブツ切り走行」の様相を呈してくる。また10分ほど走ったところで、今度は鳥居が湖の中にある「白鬚神社」にたどり着く。まずは写真…だが、自転車を停めたところが駐車場の入口、出てきた神主さんがちょっとムッとした顔でこっちを見る。あわてて自転車を移動し、荷物を取りに戻ったところで、何か踏んづけた。足下でパリッという音。思わず下を見ると、なんと帽子にかけていた自分のサングラスが粉々。忘れていて、歩きながら帽子を脱いだとたん下に落ち、それを自分で踏んでしまったのだ…気に入っていただけにショック。なんとなくこの神社との相性の悪さを感じる。とりあえずさっきのお詫びの意味で10円お賽銭、ちょっと落ち込み気味の気分のまま早々に立ち去った。

 その後は国道161号線に沿う旧道をひたすら走る。多少のアップダウンがあるものの、基本的には単調なルートで、今回の旅の中で最も退屈な区間。特筆すべきこともなく淡々と走り続けた。
 13:20、道路脇に風情のある公園と湖畔を見つけ休憩モード。空は晴れ、景色も良い。もう今回の琵琶湖走行、「サイクリング」というよりは、「自転車に乗ったピクニック」と言った方がふさわしいところまで弛緩しきっていた。もう、こうなったらトコトン「寄り道」を楽しむしかないだろう。そこで!思い切って裸足になり、足を水につけてみた。それほど冷たくはないが、気持ちいい!目の前には広大な琵琶湖の風景と、青い空!ヒザの痛みも遅いペースのことも、日頃のストレスも、全部足下の水が洗い流してくれるような気がした。じわじわと湧き起こってくる途方もない開放感と、踊りたくなるようなウキウキ感。思わず「最高だ!」と声が出てしまった。たぶん、この場所−びわ湖バレイ口付近の湖畔−が、今回の目的地だったのだろう。わずか20分ほど立ち寄っただけの場所ではあったが、ここに来るために今日があったのだ…一瞬、そんな気がした。
 思わずセルフタイマーで、そんな自分の姿を写真に収めたおバかな私でゴザイマス(笑)

 やがて161号線へと出る。薬局により冷湿布を買って貼る。このあたりから噂に聞く「琵琶湖大橋脇の観覧車」が前方に見えて来始めた。その後は湿布のおかげもあり、比較的快適に走る。
 そして14:20、琵琶湖大橋の袂にあるIZUMIYAに到着。昼食がまだだったので1階の「くら寿し」に入る。少しバテ気味ではあったが、気が付いたら12皿平らげていた。
 14:50、琵琶湖大橋突入。橋の頂上で景色を写真に撮っていると、ロードレーサーの二人組が後から来て止まる。「あ、もしかして」と一瞬思ったが、別人だった。軽く会釈し、先に立ち去る。…が、橋を折りきる直前にロードレーサーの1台に抜かれてしまった。やっぱりロードレーサーは速いなあと改めて思う。
 さて渡ったところで左折すると再び湖畔、今度は湖東のルートが始まるわけだが、今回設定した自分なりの終点は「JR野洲駅」。少し後ろ髪を引かれる思いもあったが、橋を渡った後はそのまま道なりにまっすぐ進む!15:45に野洲駅に到着。
 駅前の自転車預り所で200円の「一時預り」を頼み、新快速に乗り込む。田村駅で16:02に下車。その後田村駅から20分ほど歩き16:50、ついに最初のスタート地点だった「道の駅・近江母の郷」に到着。車で野洲駅まで戻りクロスバイクを回収し、家路へ向かう。



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 後半あまりにも寄り道が多かったせいか、総走行距離が100キロ前後あったにもかかわらず、イマイチ達成感がなかったのがカナシイorz
 次回はヒザにも気を遣いつつ、もっとメリハリのある計画で行こうと思っておる次第です。。んで、今回の反省点3つ。
  (1)前日の睡眠は大事。よく前夜に近場のホテルで泊まる人がいるけど、アレは実に合理的な作戦です。
  (2)途中のエネルギー補給も大事。バナナを携帯しておくべきだと感じた。
  (3)休憩は、しすぎるとかえってシンドイ(笑)

  

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