琵琶湖半周(東側)サイクリング (2008年11月30日・日)

 久々の琵琶湖、久々のしっかりしたサイクリングでした!
 走行距離はだいたい80キロ強ぐらいでした。(<サイクルコンピューター、欲しいなあ…orz)


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 ここのところ休みが雑用などでつぶれてしまうことが多く、鬱屈した思いがだいぶたまっていたので、この秋今一度琵琶湖でサイクリングを!と思っていた。今回は無理のない計画で、あまり寒くない方?の東側を縦走してみようと思っていたので、スタートとゴールは別の場所ということになる。当然電車を使った「輪行」にした方がベターである。
 理想をいえば前日の午後ぐらいに現地入りして大津か堅田あたりのビジネスホテルに泊まり、しっかり睡眠をとって出発する、というやり方で臨みたかったのだが、ここのところ物入りで大きな出費が重なっていたため断念。そうなるとサイクリング当日の朝、自宅のある神戸から始発の快速で琵琶湖の一番手前、つまり大津を目指すということになるが、これを普段の平日休みにやるとどうしても京都のあたりで通勤ラッシュにぶつかってしまう。
 そう思っていた矢先にたまたま、普段は滅多に休めない日曜日がひょっこり休めることになったため、これ幸いとばかり決行に踏み切る。当日は幸い気温もやや高め(11/30は1日を通じて気温9度〜11度だった)、天気もほとんど晴れに恵まれた(^.^)

 さて、その11月30日。午前5時に起床、神戸市内の最寄り駅を一番早く出る快速電車に乗り込む。輪行については以前自転車屋の店長から「車両は一番後ろがおすすめですよ」という助言を受けていたので、その通りにした。日曜の早朝だからと言うこともあったが、たしかに最後尾の車両は神戸から大津までほとんど混み合うということなく、終始落ち着いた雰囲気の中、快適な気分で座っていることができた♪
 大津駅到着7:34。まだ早朝で閑散としていたため、駅の建物出口のすぐ横で悠々とクロスバイクを組み立てることができた。そして7:50、いよいよ出発。快調にペダルをこぎ出す。駅前の緩やかな坂を下り、京阪電鉄の踏切にさしかかると、もう遮断機を隔てたほんの先には琵琶湖の水面が広がっている。ここで1本通過電車に待たされた後、水際の公園まで進む。広くきれいな公園である。どうやら「大津湖岸なぎさ公園」という名称らしい(<後日調べた)が、どことなく横浜の山下公園にも通じるような風情をちょっとだけ感じた。

 あまりに気持ちいいロケーションなので、ペダルを踏む足もつい緩やかになり、しばらくはポタリングっぽくゆっくり進む。この調子でしばらく東へ東へと進んだ。やがて高架になっている有料の橋が交差していたので一瞬どうしようか迷うが、ふと顔を上げるとその少し数百メートル向こうにも橋が見えている。その間がなんとなく「川と湖の中間のような状態」だったので、ちょっと考えた。つまり今回は、きっちり大津からきっちり琵琶湖の東側を極めたかったのである。目の前のこの橋を渡って、もし後になって「厳密には琵琶湖の周辺より少し内側を走っていた」ということがわかったとしたら、たぶん後悔するだろう(<…というか、下調べ不足なんだけど)。そこでその奥の橋を渡る。「瀬田唐橋」とあったが、その後至る所の表示に「瀬田唐橋から**キロ」とあったから、どうやら正解だったようだ。

 …さて、その後は左に湖面を意識しつつひたすら走る。湖北・湖西あたりに比べても平坦で格段に走りやすい。途中烏丸記念公園というところで10分ほど休憩して、すぐ前のセブンイレブンで買ったアクエリアスを補給。それ以外は八分ぐらいのペースでひたすら走り続けた。9:20、琵琶湖大橋前の交差点を左折し、1本水際に近い道路へと入る。ここに大きなショッピングモールができていたので驚いた。以前来たときにはなかったのに。。。さらに20分ほどで「マイアミ浜オートキャンプ場」前を通過。とにかく順調に走る。前に来たときのようなヒザの痛みもない。
 やがて道路は、太い幹線道路の側道という感じに変わり、両サイドの景色もいつしか山に囲まれたものに。どうも雰囲気がだいぶ変わってきた。さらに「長命寺町」という信号にさしかかるあたりからは、右側に川も平行するようになり、いよいよ「湖畔を走る」という感じではなくなってきた。その後も道はどんどん内へ内へ入り、とうとう右手は広々とした田んぼばかりの平野、左手も山が近くに来てはいるが、基本的には田んぼばかり、という状況になってしまった。こうなると僕の感性には合わない。走っていてもどうにも退屈な気分になってしまう。(後で知ったのだが、この『平野ひたすら突っ走りロード』も一応「湖岸道路」ではあったようである。しかしさっきの「長命寺町」の信号で左折していたら、こんなところを通らずに水辺を走っていられたみたいなのだ。どうも自分は水辺を走ることが人一倍好きなようだ、と妙なところで自分の嗜好を発見した次第である)
 ようやくこの平野地帯を抜けると、前方右にだだっ広い公園(JR能登川〜稲枝近くの湖岸公園)が見えてきた。トイレに行きたかったこともあり10:35、ここで2回目の休憩。
 トイレをすませた後、家から持ってきていたバナナを1本食べておく。こういう栄養補給の重要性というものが、ここ1年ぐらいのサイクリング経験でだんだん身にしみてわかってきていたんで(^^ゞ
 そしてもう1つ、「長すぎる休憩も疲れのもと」という「過去の教訓」も活かし、10分で休憩を切り上げて再びこぎ出す。
 まもなく「彦根まで**キロ」という標識などが頻繁に現れ始めた。湖岸道路もちょっとレトロな感じのするひなびた住宅街の中を走ったりしながら進む。このあたりでふと湖西側を見ると、岸辺の松の向こうにきれいな虹が出ており、思わずデジカメのシャッターを数回切る。

 やがて道路は車道と平行した水際へ。ちょっと疲れて時計を見ると11:40に。昼も近づいていたせいか、少々腹も減ってきた。…んで、また間の悪い(良い?)ことに、顔を上げた先にしばらくぶりのセブンイレブンが(笑)。甘いものがほしくなり「焼きたてカステラサンド」なる菓子パン、そして2本目の"ビタミンP入り"アクエリアスを購入し、50メートルほど向こうに見えていた屋根付きの休憩コーナーで腰を下ろす。
 彦根あたりは少々どんよりした空模様で風も結構強く、さっきまで汗をかいていた身体でも思わず身をすくめたくなるほどだった。が!なんとこの寒風吹き荒れる中、目の前の湖でカヌー(シーカヤック)を漕いでいる人がいる!もちろん全身オットセイのようなウェットスーツを着てはいるが…。すごいなあ、と思っていると、左から突然、もう一人全身オットセイモードのがっちりした男性が現れた。ちょっと目が合うと、男性はにこにこしながら軽く会釈。何となくその雰囲気に好感を持ち、挨拶したのを皮切りに雑談が始まる。曰く、傍目には寒そうに見えるけど、実はドライスーツで中はむしろ汗をかいているほどだということ、よかったらいっしょにやりませんか、琵琶湖でカヌーと言えばポイントも愛好者も限られてくるので、すぐいろんなところに知り合い出来ます、狭い世界もいいもんですよ…などなど、いかにも愉快そうにいろいろ話してくれたので、こちらも楽しい気分になる。
 10分ほど談笑して別れる。再び荒波に挑んでいく彼らを見送りつつ、こちらもまた走り始める。
 そして12:17、思い出の「道の駅・近江母の郷」に到着!ここは去年初めて琵琶湖サイクリングに来たとき、車中泊をした=サイクリングをスタートさせた場所である。ずいぶん奥の方にある、というイメージでとらえていたのだが、大津から休憩を合わせても5時間弱でたどり着けたということに、なんともいえない達成感を覚えた。


 とはいえ、ここは休憩場所としてはあまり居心地の良い場所ではなかった。。。なんというか、お金を払わないと屋内に落ち着ける場所がないような感じなのだ。持ってきたおにぎりの残りとお茶、それにここで買ったウナギ飯と稲荷のセットで昼食とし、20分ほどで出発する。


 一応、当初のゴールは長浜に設定していたが、できればマキノあたりまで行きたいな、という欲が出てきた。…ところが、走り出してまもなく小雨がパラつき始め、長浜の街へ入った頃にはもう、すっかり本降り(*_*)
 這々の体で長浜駅の裏手に滑り込んで、あっけなくサイクリングは終了。時に12:50。少々物足りない気もしないわけではなかった
(<俺も成長したもんだぜ!)が、帰りは輪行、日曜日の電車の混み具合計算に入れればちょうど良い潮時かも…と思い直し、13:29の新快速で帰途につくことにした。ちなみにスタートの大津駅に停車したのが14:34。ちょうど7時間かけてここまで戻ってきたわけか〜と、ちょっと感慨深かった。























  

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